この日は、染料のベース液作りから始まりました。
ザックリ言うと
- 綿の糸で反物を織る
- 捺染(の準備)
- 絹の糸(銘仙作り)へ
という流れの中、完全に遅い私はまだまだ遠い先…というか、永遠に綿の糸から終わらないように感じていたのですが、どうやらちょうど良いタイミングだったようで全員が集結。
染料のベース作り
材料は
- 大量の水
- 酢酸
- 豆粉
の3つです。

酢酸も入り、混ぜます。

まめ粉って何だろう?と思ったら、比喩とか類似とかではなく、本当に大豆を粉にしたものでした。
でも、きな粉の様な良い香りはしません…

後でググったところ、どうやら豆粉は生の大豆から作られて、きな粉は加熱された大豆から作られているという違いがあるようです。

「水+酢+大豆(の粉)」と実にシンプルで、たとえ口に入れても毒ではないが、見ると食欲がなくなっていく見た目…
見る見るうちにモッタリとしてきて、混ぜてくれていた同期が
「重い!」
と言っていました。まさに、糊!
余りにダマがあるので
「このままで大丈夫なのですか?」
と指導して下さっている先輩に伺うと
「全っ然、問題なし!」
と力強いお言葉。
その理由はこちら。
ジャーン!

左:半年くらい前に作ったもの 右:今回作ったもの
どうやら、2週間経つと左側の、サラサラ液体ベースになるそうです。
(えぇっ、量もこんなに減るのっ?!)
と内心ビックリしていたら、使ったからこれだけ嵩が減っているとの事。
そりゃそうか…
そして、だからこのタイミングでベースを作ることになったのだなと理解しました。
思ったこと

大豆は、豆腐、納豆、味噌、醤油、煮豆等、日本の食卓に欠かせない食材や調味料に加工されるなど、古くから利用されてきた
(農林水産省の資料「大豆をめぐる事情」令和7年7月より抜粋)
とあるように、大豆は和食に欠かせない…というか、口にしない日があるのだろうか?というレベル。
そんな身近過ぎる食材であることに加え、染料のベースにも使われていたなんて…
今まで私の知らない所でも、大豆はそっと寄り添ってくれていたのだなと思いました。
思い出したこと
…とここまで書いて唐突に思い出したのが、3年ほど前、たんぽぽで古い帯揚げ(絞りの白い礼装用)を染めた事。
初めての手染めだったので確実に染めたかった私は、帯揚げをまず、豆乳に浸したのでした。
(※通常は、綿などたんぱく質ではない布地を豆乳に漬けるので、絹はその必要がないとされる)
その甲斐あって、しっかりとした黄色に染まったんだった。
今回作った専用ベース液は、見た目こそ「淀んだ黄土色」で魅力に欠けますが、きっと美しい発色を生み出してくれるに違いありません。
…そうであって欲しい🙏