着物が好き、中でも特に銘仙が好き💓
その”好きっ♡”という勢いで、秩父銘仙後継者育成講座生となって、あっという間に約3か月が経ちました。
初めての事ばかりで、毎回必死!
10時~16時と、なかなか長時間の講座なのに、ビックリするほど時間経つのが早いです。
(現に、もう初回から3か月過ぎている…笑)
記録として残しておかないと忘れてしまう💦ということで、はてなブログで書き記していくことにしました。
織子だと言えるようになる日が楽しみです✨
さて…
銘仙って何か❓というと、和服の長着→この形👘の一種です。
カテゴリとしては「普段着」扱いとされております。
この「普段着」というのが、なかなか難しい。
例えば…
リアルタイム朝ドラ「あんぱん」の主人公のぶ(今田美桜ちゃん)と妹たち

3姉妹全員、銘仙を着ています。
上記の写真は、確かに日常の一コマ。
主人公はオレンジ系、次女は青系、三女はグリーン系をはじめ様々…と大体決まっている(た)のですが、何着も持っています。
主人公の実家は石材店。
石材店にピンとこなかったのですが、3代続く老舗とのことですし、3姉妹がそれぞれ何着も銘仙を所有していることから、相当裕福であることが伺えます。
銘仙は、ごく普通の一般家庭の女の子が何着も持っていて毎日とっかえひっかえ着る事が出来る着物ではないのです。
2つ前の朝ドラ「虎に翼」
主人公のとらちゃんが着ていたのは、左から2番目の袴姿です。
袴に合わせているのが、銘仙の長着です。

「虎に翼」の主人公、とらちゃんは、確実に裕福なおうちのお嬢さんでした。
作中では虎カラーを彷彿とさせる、みかん色や濃い黄色や山吹色などの、はつらつカラーの銘仙+袴コーデをたっぷり見せてくれました。
ちなみに、写真最左端の着物コーデは、華族のお嬢様・涼子さま。
もともと銘仙は、学習院女子の生徒から流行が広まっていったことから、涼子さまもきっとお召しになったに違いないのだが、作中では(恐らく)錦紗縮緬の繊細で美しい長着をお召しでありました。
- 裕福な家庭のお嬢様や奥様の普段着
- 一般家庭のお出かけ着
という位置づけだったようです。
以前どこかで
「銘仙は、今でいうファストファッション」
という文言を見かけたのですが、なかなか誤解を生む表現だなと思ったのが正直なところです。
確かに、フォーマルな着物ではないし、自宅で洗い張りも出来る着物です。
流行を意識し、バンバン大量生産された着物でもあります。
しかし、現代のファストファッションは、人によってはワンシーズンで着捨てる人も多いですよね。
さすがに、数回着て捨てちゃう!ということはないかもしれません。
でも、着物から羽織に仕立て直し、座布団や布団に、パッチワークの様に縫い合わせて…とどんな小さな布となっても最後まで形を変えて使うという風潮は、今のファストファッションには全く当てはまらない。
となると、「ファストファッション」とは完全に違うものなのです。
はぎれとなっても、何かに使いたいような、はぎれとなってもなお、心をときめかせてくれるような、それが銘仙です。
実は私、銘仙を知ったのは、ほんの数年前なのです。
飽きっぽい私がずっと熱量をもって語る事が出来る、この気持ちがなんなのか。
それも、秩父銘仙後継者講座で求めていきたいと思っています。
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